こだまでしょうか、いいえ、誰でも。
2011年 06月 07日
私の宇宙観
宇宙(神)は大海で その大海のシブキの1滴が私
1滴のシブキが宙を舞っている一瞬がこの世で シブキは舞い落ちて再び(大海の一部というか)大海になる。
古今東西多少の違いはあるでしょうが 皆同じように感じて来たはず。
金子みすゞさんの詩より
「失くなったもの」
夏のなぎさでなくなった、
おもちゃの舟は、あの舟は、
おもちゃの島へかえったの。
月のひかりのふるなかを、
なんきん玉のなぎさまで。
いつか、ゆびきりしたけれど、
あれきり逢わぬ豊ちゃんは、
そらのおくにへかえったの。
れんげのはなのふるなかを、
天童たちにまもられて。
そして、ゆうべの、トランプの、
おひげのこわい王さまは、
トランプのお国へかえったの。
ちらちら雪のふるなかを、
おくにの兵士にまもられて。
失くなったものはみんなみんな、
もとのお家へかえるのよ。
「蜂と神さま」
はちはお花のなかに、
お花はお庭のなかに、
お庭は土べいのなかに、
土べいは町のなかに、
町は日本のなかに、
日本は世界のなかに、
世界は神さまのなかに。
そうして、そうして、神さまは、
小ちゃなはちのなかに。
共感できる優しい詩が詰まった金子みすゞ詩集百選でした~~